小説・漫画好きの感想ブログ

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東京電力 原発増設発表

 おはようございます。
 昨日は、案の定に帰ってきてすぐに寝てしまいました。なので、今ざっと各紙と新聞に目を通しているところなのですが、、、以下のニュースには本当にちょっと憤りを感じてしまいますね。東電が電力不足の供給能力増加に対して、福島第一原発7号機8号機を建設して対応しようという計画を国に提出したというものです。
 震災前に作り上げた計画書で時期的に法律で提出しなければならなかったという言い訳をしていますが、それでも震災から三週間間があったわけで被災状況を考えれば十二分に修正の余地があったはずです。この計画を作るような制作策定者や計画委員的なものが到底現地で作業にあたっているとは思えず、それならばこういう電力需要と供給の長期的な計画者は計画の職務として不眠不休で頑張って新しい計画を考えるか、もしくは事態が事態だけに根本的に見直すためとして計画提出の延長をすべきだったのではないでしょうか。このへんにも最近の東京電力の空気の読めなさや緩んだ体質が見えるような気がします。或いは緩んだというよりはあまりに形式主義で内容を斟酌しない官僚的体質というべきでしょうか、そういうものが蔓延しているような気がします。
 僕は今日本にある原子力発電所を代替策もないままにすべて停止すべきだとは思えませんし、対策がとられるならいつか原発を新造することも構わないと思います。原発推進派ではありませんが、積極的な原発廃止派でもありません。そのあたりは原発のあるなしでメリットでメリットを考えるならば、無条件でなしという選択肢はありえないと思っています。
 ただ国民世論や感情というものがあり、あと20年は原発建設は難しいというのが実情だと思います。なのに、これというのはあまりにあまりです。

東電 供給計画に“原発増設”
福島第一原子力発電所の事故による深刻な状況が続くなか、東京電力が、国に提出が義務づけられている電力の「供給計画」に原発の増設を例年どおり盛り込むと福島県に伝えていたことが分かりました。県側は「県民感情を逆なでする」として強く反発していますが、東京電力は「震災前に取りまとめた計画で、影響を反映させることができなかった」と説明しています。
電力会社は、今後の電力需要の見通しや、新しい発電所の建設などを示した「供給計画」を毎年3月末までに国に提出するよう電気事業法で義務づけられていて、東京電力は平成7年度から福島第一原発の7号機と8号機の増設計画を盛り込んでいます。福島県によりますと、第一原発で深刻な状況が続いていた先月26日に、新年度の供給計画にも例年どおり7号機と8号機の増設を盛り込むと東京電力側から伝えられていたことが分かりました。これに対し、県側は「事故の影響が広がるなかで県民感情を逆なでする」として強く反発しています。東京電力の供給計画は、法律に基づいて先月31日に7号機と8号機の増設計画を盛り込んだまま国に提出されましたが、資源エネルギー庁は「震災の影響が反映されていない」として公表を見送っています。福島県の野崎洋一企画調整部長は、「最終的に供給計画に盛り込まれたかどうかは確認していないが、事実だとすれば憤りを感じる」と話しています。NHKの取材に対し、東京電力では、「計画は震災の前に取りまとめたもので、影響を反映させることができなかった」と説明しています

 現実問題として、、、今現在福島第一原発では作業用ピット(立て杭)にはいったヒビから海に高放射線濃度で汚染された水が海に流れてしまっていて、それを防ぐ樹脂を必死で流し込んでいるような状況です。こんな状況下で、今誰が新しい原発を安全だから作りましょうといわれてゴーサインを出すと考えるんでしょうかね。
 深刻な事態に陥っている福島第一原発について、少なくともゴールが見えるまでは新たな原発をというのはさすがに容認できないです。