小説・漫画好きの感想ブログ

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大相撲八百長問題 ドサクサのうちに強引な印象

東日本大震災のドタバタのうちに、なんとも強引に事を進めている印象がして仕方がありません。国民の大部分は、今は地震対策のあれこれのほうが先で、大相撲問題はみそぎという意味でも、この夏以降に結論を出せばいいと思っていたのではないだろうか。
 夏場所をやらないと、NHKからの莫大な放映権料が入らなくなるとか、周辺の商業にマイナスが出る等、いい意味でも悪い意味でも影響があるので早めに処理を急いだのだろうが、どうにもコンセンサスを得られていないような気がする。
 処分を言い渡された力士の中には訴訟を口にするものも多いようで、さらにこの問題が泥沼化していくような気さえする。

八百長関与23人に厳罰=理事3人も引責辞任―相撲協会
 日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、八百長に関与したとして力士21人と親方2人に引退(親方は退職)勧告か出場(親方は出勤)停止2年の処分を科した。いずれも相撲界追放につながる厳罰で、相撲協会が八百長への関与を認定して処分するのは初めて。
 引退(退職)勧告は元小結海鵬の谷川親方と徳瀬川ら幕内6人、将司ら十両8人、保志光ら幕下以下5人。元幕内春日錦竹縄親方と十両千代白鵬、幕下恵那司は2年間の出場(出勤)停止とした。3人は早くから関与を認め、調査に協力したとして処分を軽減したとみられる。
 また、関与した力士らの師匠17人も降格などの処分とし、北の湖親方(元横綱)、九重親方(元横綱千代の富士)、陸奥親方(元大関霧島)の3親方は理事を辞任した。協会の責任も重くみて放駒理事長(元大関魁傑)ら役員は月給の一部を自主返納する。
 記者会見した放駒理事長は「この問題は相撲界の姿勢、良識を問われている。いろいろな意見が出たが、一致して考えなければいけないとして、こうなった」と語った。
 理事会は特別調査委員会(座長・伊藤滋早稲田大特命教授)の提言を受けて処分を決めた。処分された力士らは大半が不服としており、数人は訴訟を起こす考えを示した。
 他に引退勧告された力士は幕内の白馬、春日王、光龍猛虎浪琴春日、十両の豊桜、境沢、霜鳳、旭南海安壮富士若天狼清瀬海、幕下以下の霧の若、十文字、白乃波、山本山。