小説・漫画好きの感想ブログ

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福島第一原発 発表に重大な誤り?

 おはようございます。
 昨日の東電の午前中の放射線量の発表は、かなり危機的な状況を示していましたが、夜には誤情報だったということが発表されました。あの発表を見る限り、あきらかに原子炉や格納壁が破損して、原子炉内で核分裂がすすみ、大量のプルトニウムが漏れだしているといういわゆる放射能漏れ(放射線ではなくて、放射能=放射性物質が大量に漏れている)の印象を強くさせました。いや、なんというか、あまりにもずさん、いい加減。現場作業員の方や、自衛隊の方、ハイパーレスキューの方が頑張っているのに、どうにも東電の幹部や保安院の方の対応が緊張感がないというかずさんで適当な印象が拭えなくなってきています。
 あの、JR西日本の尼崎の大事故のときの不謹慎でいい加減でどうしようもないといわれた社長会見でさえ、まだましだったように見受けられます。
 東日本大震災はあれだけの地震だったし、大津波だったし、たしかに想定外の打撃だったのでしょうから全く無傷でいられたかといえば完璧な処置であっても無理だったかもしれません。それは今後の検証を待たなくてはなりません。しかし、事件から二週間後の今でさえ、常に最悪のケース、最悪の事態、福島・関東の永久放棄を考えなければならないようなマスコミ報道が続いて行くような事態を想起させる対応のまずさはやはりちょっと問題があるように思います。
 とはいえ、今はひたすら非難しているような時期ではないので、とにかく祈って見守るしかありませんが、福島第一原発のことではもっと強い意志をもって動いていただきたいです。でないと、政府ににしろ、菅総理にしろ、枝野官房長官にしろ、説明がそりゃ矛盾してしまいますし、それによって色々な風評被害もさらに生まれてしまいます。

 福島第1原発2号機のタービン建屋で見つかった水に含まれる放射性物質の濃度を巡り、東京電力経済産業省原子力安全・保安院の27日の発表は大混乱した。午前11時前に保安院が発表した「1立方センチ当たり29億ベクレル」というヨウ素134の値は、通常運転中の原子炉内の水の1000万倍という超高濃度。東電は正午過ぎには誤りに気付きながら、訂正を出したのは午後8時半ごろで、9時間半にわたり誤情報を流し続けた。
 ヨウ素134は半減期が53分と短い。もし高濃度で検出されれば炉内で核分裂反応が続いている可能性を示唆する一大事だ。実際は、核分裂に伴って放出される中性子が検出されておらず、臨界の可能性は極めて低い。
 伊藤哲夫近畿大原子力研究所長は「あり得ない値だ。専門家が見れば誰もが疑問に思うようなデータをそのまま発表すれば、国民の不信感が増大する。東電や国には、正確なデータを速やかに公表していくよう改めて求めたい」と話す。
 東電の正午過ぎの会見で、担当者が分析の難しさに言及しながら、誤りに触れなかったことについて「その時点で知っていたのでは」との質問が続出。武藤栄副社長は「再評価の必要性があるとみて、そう申し上げた。もう少し分かりやすく表現すればよかったかと思う」と釈明した。

追記 今朝方宮城でまた震度5の地震が発生、津波も小規模ながら起きたようです。まったくもって、厳しい話ですし、現場の被災地の皆さんが本当にお気の毒でしかたありません。いわき市のトマトの風評被害もひどいものです。