小説・漫画好きの感想ブログ

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ビートたけし、被災地に笑いは戯れ言へのアンチテーゼ

 ビートたけしの「被災地にお笑いをなんて戯れ言」
 http://naokitree.blog33.fc2.com/?mode=m&no=129 


 この意見に関しては、関西人の一部はまた別の感覚をもっているんですが、、、なかなかこれは電波に乗りません。ずーっと気になっていたので、ちょっと整理してアップしてみます。別の感覚というのが、どういう感覚かというと被災しているからこそ笑いが必要というものです。
 僕自身も阪神大震災で被災しましたし、身内も失いましたし、友人、知人ご近所さんもひどい有様でした。母校である神戸大学も被害がでましたし、近所に住む後輩の家なんかも壊滅でした。
 しかし、そんな状態でも二日目くらいからは、「もう最悪やんなぁ。笑うしかないね」といってお互い潰れ方自慢みたいなことで軽い笑いを取り合っていました。そしてそういう光景はここかしこで見られました。日常会話でのポケと突っ込みはそういうときでも健在でした。起こったことは仕方がない、笑って切り替えていこうぜという文化が関西にはあるから、震災直後から吉本の芸人さんが出張で青空漫才とか来ていました。
 あんまりにもひどいことは笑って流す。笑って気持ちを明るくしていこう。
 笑うことがなにより身体にはいいという医学データもあります。
 震災とかのひどい時だからこそ少しは笑いも(くだらないものはいらないでしょうが)提供しないと、、と関西人は思うのですが、なかなかそれは伝わらないし、北陸ではまた別の県民性があるのでしょうから、強くはいえません。
 また、今回のひどい地震でも耐えられているのは東北の人の我慢強さ忍耐力が平均的な日本人より優れていることにも助けられている部分があると思います。本当に北陸の方の自制された態度や他人を気遣う気持ちには頭が下がります。
 話をもどしますが、そんなわけで一概に一緒には語れない事なんだけれど、ビートたけしさんの発言は、関西人の感覚としは、それは違うよ、と思うし、笑いをおおっぴらにやることは不謹慎という流れは違うなぁと思うのです。なんでもかんでも自粛してしまうと、人の流れも経済の流れも景気もすべてが萎縮してかえって復興の妨げになります。こんな時だからこそ馬鹿やって笑って雰囲気を明るくすることも大事じゃないかな。落語家さんやら、芸人さんかなんがいって子供たちを笑わせてあげたりしたら、きっと子供たちの笑顔だけでも空気がかわるんじゃないかな、そんな風にも思います。
 もちろん、お金もたくさんいるから、それはガンガンみんなでやる。食料もいる。けれど、それと同時に音楽や笑いもいるんじゃないかなと思うのですが、どうでしょう? 関東以北だとやっぱり違うのかなぁ。