小説・漫画好きの感想ブログ

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福島第一原発、電源復旧で冷却装置稼働できるか?

おはようございます。
 昨日の自衛隊や機動隊の放水、自衛隊ヘリによる水投下など、加熱してしまった核燃料に対する冷却作戦に続いて(効果は限定的でしたが時間を稼いでくれていました)、ひょっとしたら今日18日にでも電源が復旧できるかも知れない見込みが出てきました。ひさびさにいいニュースです。これがうまくいけば、原子炉格納容器や圧力容器に冷却水を循環させる事ができ、毎日毎日の作業にもまだ時間的な対策の余裕が生まれます。
 とはいえ、もちろんのことながら、地震と津波の衝撃で電源が回復しても、各種機械やポンプなどがいかれていればどうしようもない話ですから、無条件に楽観視することはできません。今までの経緯からも、なにごともなくいくという方が確率は低いと思いますが、電源がくれば放水などに違う形での処理が出来るかも知れず、電源復旧は時間との勝負の中でも大きなポイントになります。
 必死で頑張っている職員や、自衛隊隊員、機動隊の皆さんの為にも祈りたいと思います。

 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた東京電力福島第一原発の電源が、18日にも復旧しそうだ。電源の喪失は復旧を阻む最大の障害だった。原発を運転するには大量の水をポンプで循環させ、核燃料から出る熱を冷やす必要があるが、地震で送電が止まり、非常用電源も動かなかった。水の循環や給水が可能になれば、危機的な状況に光がさす。
 復旧に向けた作業は17日早朝に始まった。東電によると、原発の敷地内で約320人の作業員が参加した。
 福島県内に電気を供給している東北電力の送電線を補修して電気を引き込む。作業に10〜15時間ほどかかる。放水が始まった3、4号機より先に、まず2号機で始める。
 送電が再開できれば、事故時などに原子炉を冷却する緊急炉心冷却システム(ECCS)を動かすポンプを起動できる可能性もある。ECCSが動けば、原子炉の下部にある巨大プール、圧力抑制室の大量の水を原子炉格納容器や圧力容器に送り込める。
 さらに、圧力容器や使用済み核燃料のプールにも水を循環させ、核燃料からしばらく出続ける余熱を冷やす。プールの温度が上昇し、燃料が露出して破損するなどの事態の拡大を防ぐ。

ちなみに昨日の機動隊は途中で作業中断撤収になったが、自衛隊は以下のように規模を縮小しつつ30トン地上からの放水で福島第一原発第三号機へ放水した。

 自衛隊による地上からの放水は、1分間に6トンを放水できる大型破壊機救難消防車(A−MB−3)2台を含めた高圧消防車計5台が、数分間から10分間おきに1台ずつ順次放水する方法で行われた。放水量は計30トン。自衛隊員計約30人が作業にあたった。3号機の建屋内に水が届いたことを隊員が目視で確認し、最初の放水から約30分後の午後8時9分に作業を終了した。「放水が使用済み核燃料プールに届いているかはわからない」(統幕幹部)としている。
 自衛隊の当初の計画では、大型破壊機救難消防車に対して小型の消防車9台を3台ずつホースで連結し、海水を吸い上げて送り込む作業を想定していた。しかし折木良一統合幕僚長は17日夕の記者会見で「現地の数値(放射線量)が高く、車両の外で行動するのは厳しい」と述べ、外気に触れるホース連結作業を見送らざるを得ない現状を説明。5台で放水量計30トンに規模を縮小する方針に転換した。