福島第一原発の爆発原因は、水素爆発で 格納容器壁は損壊なしと発表

　ただいま戻りました。
　ちょうど菅総理と、枝野官房長官の会見に間に合いました。
　原子力発電所の建物自体が爆発したと聞いて、最悪のメルトダウン、チェルノブイリはともかくスリーマイル以上の事故になったのではないか、関東が人の住めない土地になってしまったのではないかと、非常に懸念していましたが、政府発表を信じるならば、格納容器壁の損傷はなかったということで少し安心しました。
　方向性として、万が一を防ぐために海水を入れて格納壁も炉心もすべてを水の中に入れてしまうことで、今後この原子力発電所を再稼働させることは絶対に出来なくなるものの、安全を考えるならば(今後にまだまだ余震の可能性もあるので)、一番の選択を選んだのではないかなと思います。放射能漏れの、放射性物質の濃度が増えない措置であるならば、よいと思います。
　そういう意味でも、説明的には合理的で納得のいくものでしたので、この発表に嘘がなければ、事態がこれ以上悪化しないという点で安心できました。
　
　朝のかきこみで書いたように水蒸気爆発の一歩手前まで来ていたのなら、もう少し早く福島原発の再建を諦めて海水を注入する措置をとってもよかったのではないかというきらいもなきにしもあらずですが、ギリギリの選択を続けなければいけない現状を考えれば妥当な線だと思います。
　
　ただ問題は、質問にたつマスコミが、どうしてもあら探しをしている、より不安を煽るような聞き方をする、誰だってわかっているような事柄と因果関係についてトンチンカンに聞こえる質問をしている(つまりは事前に資料をあたって勉強していない、自分が対策を取るとしたらというシミュレーションをして会見に臨んでいない)ことに不満を覚えています。
　いまマスコミに求められているのは、正確な情報と、日本政府、日本国民の誰もが、被災地のことを考え、全力で被災者を助け、復興しようという意志を強く持っていること。アメリカをはじめ国連や諸外国もそれを後押ししていること。それらを伝え、全員がよい方向に行く為の情報を与えることだと思います。日本沈没の映画みたいなひどい状況だけに、せめて日本人同士で足のひっぱりあいや責任論でなく、全員で協力できるような報道を頼みます。
　報道のあり方、というのがとても気になります。