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大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」第7話 感想

 上野樹里主演の大河ドラマ「江」の第七話「母の再婚」を見ました。
 今回もまた超加速・早回しのドラマ展開でした。あらすじとしては、明智光秀の謀反討伐のあと、誰が織田家中の誰を擁立して織田家の主導権を握るのかの暗闘が始まり、その結果として市が柴田勝家(大地康雄)に嫁ぐことになるという所まで進んでいます。あいかわらず速いです。
 今回の見せ場は、清洲城での会議の席上にて、岸谷五朗演じる羽柴秀吉が織田信長の嫡孫である三法師(織田秀雄)を担ぎ上げ、柴田勝家を黙らせるいうシーンになるかと思うのですが、、、この清洲城での評定はあまりにも人が少なすぎで、こんなとこで歴史の大事が決定されていいのか? という感じでしたし、またもや江がその決定的な瞬間に乱入して立ち会うというこの大河ドラマ恒例の演出で笑いを取ってくれました。
 しかし、、本当にこのドラマは江に無茶をさせるドラマですねぇ。どこにでも存在する江、というスタンスはもうずっと定番でいくつもりなのでしょうか^^
 それはそれとして、今回思った事は、羽柴秀吉が天下取りを決意するシーンについてです。今回のドラマでは、今日のこれに限らず、主要人物が何か大きな歴史的チョイスをすることになる契機や動機づけが、なんというか、偶然的というか他の人物のふとした決定や感情的なちょっとした動きだけで決まっていきます。歴史なんてそんなもんだといえば実際にはそんなもんで、崇高な目的やら複雑な意志決定機関が最終決定を出すわけではなく、一握りのキーマンのそのときの些細な巡り合わせだとは思います。ただ、それが本当の意味ではリアルであっても、ドラマ的にリアルかといえばむしろ全然リアルに見えないので、それだけがちょっと気になりました。
 
 あ、あと一つ。サルらしいサルを演じている岸谷五朗羽柴秀吉が今回いよいよ暗黒面の悪党面を出してきましたが、これが今までの彼とギャップがあってなかなか良かったです。岸谷五朗大地康雄の絵面は、豊川悦司と比べるとかなり落ちますが、コミカルな中に欲望が渦巻いている様も見えて楽しませてもらいました。