小説・漫画好きの感想ブログ

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エジプトに続き、バーレーン、リビアでも激しいデモ。

 市民デモからムバラク大統領の引退まで、一気に政府転覆が進んだエジプトの例にならったのか、バーレーンリビアでも激しいデモと政府との駆け引きが始まっています。各地で民主化の方向に向かっての市民運動が起こることそれ自体は民族自決の原則からすれば決して否定できないことですが、そのあとにムスリム同胞団のようなイスラム教を強烈に支持するイスラム原理主義者が政権を握っていくことになるのは、世界の安定という観点から見ればやっぱりちょっと怖いですね。
 特にエジプトがイスラム化して、イランと接近すれば、エジプトを盟主にしたイスラム原理主義連合、イラン、北朝鮮のラインが完成し、そこに中国、パキスタンが加わると、、と考えると考えすぎかも知れませんが、非常に怖く、悩ましい問題です。宗教と政治が結びつくことそれ自体の怖さもありますが、それはある意味、今の西欧諸国ではよくあることですし、そう考えると自分の中にはイスラム教に対してやはり何か怖さを感じる部分が強いのでしょう。
 イスラム教というと、世間一般でも、女性に対する権利を一切与えないという部分や、金融に対する宗教的な考え方の矛盾や、飲酒厳禁の食事の戒律などに対して、違和感をもつ人が多いですが、世間の四分の一はイスラム教徒であるということを考えると、もう少し我々も彼らのことを詳しく知らなければなりませんね。

カダフィ大佐の約41年に及ぶ独裁政権が続くリビア第2の都市ベンガジで15日から16日にかけ、反体制デモがあり、地元紙(電子版)によると、警官10人を含む14人が負傷した。国営テレビは、15日に同大佐を支持するデモも各地で行われたと映像付きで伝えた。
 反体制派はインターネットの交流サイト「フェースブック」などを通じ、17日に大規模な集会開催を呼び掛けている。
 一方、リビアの人権活動家はロイター通信に、同国当局が16日、非合法反政府勢力のリビア・イスラム戦闘集団(LIFG)の受刑者110人を釈放する見通しだと語った。反体制機運の高まりを阻止する狙いがあるもようだ。
 リビアは、独裁政権が崩壊したチュニジアとエジプトに隣接しており、両国の反体制デモが飛び火した形。石油や天然ガス資源の豊富なリビアは、国民に一定の富が分配されているが、反体制活動の弾圧や厳しいネット監視などが行われ、「警察国家」に対する市民の不満は根強い。