小説・漫画好きの感想ブログ

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「多重人格探偵サイコ」15巻 田島昭宇&大塚英志著 感想

 既に収拾がつかないサイコの最新刊です。
 この漫画が出始めたときには、シリアル・キラーとか、FBI捜査官とか、多重人格とか、意識転写とかは最新のガジェットだったんだろうけれど、、今となってはいかに話をうまくまとめるかが大事な筈なのに、年に一冊ペースでゆっくりのんびり進んでいるわりにはまとめに入る気配が全く見えてこない漫画です。
 大塚さんが手がけたものの中でも一番長いのに一番まとまってない作品かも知れません。 一応今回、伊園若女が人類全体の「死」の願望の象徴なのでは? 雨宮一彦はその対極にいるのではみたいな考察がなされますが、それとてもなんだかとてもとってつけたような感じがします。
 もう最後までおつきあいはしますが、ちょっと期待できなくなってきました。