「新・魔獣狩り13 完結編・倭王の城 下」夢枕獏著 感想
夢枕獏のライフワークの一つ、「魔獣狩り」が完結致しました。
読むのは二週間ほど前に全部読んでいたんですが、なかなか感想を書きづらくて時間がかかりました。何故時間がかかったのかというと、物語は完結して、あるべきところにあるべきものが帰り、或いは永久に破棄される形になり、物語当初の目的であった莫大な黄金の財宝も見つかりはしたものの、物語としてはなんだかとても苦しい終わり方をしたような気がしてならなかったからです。
一番の興味どころであった空海の謎も少し中途半端な形でいわばこちらの受け取りミスのような形であったし、強力な登場人物たちの最後の戦いの決着もなんだか肩すかしだったし、個人的にはこれはあんまり受け入れがたい結末だなぁと思った次第です。
異論もあるだろうし、このラストが素晴らしかったという人もいると思いますが、個人的にはなしの方向でした。
わからない人にはわからないレビューですが、まぁ、三十年越しの話ですから、そもそもこの巻だけ読もうという人もいないと思いますのでご容赦。
新・魔獣狩り13 完結編・倭王の城 下 (サイコダイバー・シリーズ25)
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 新書
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