小説・漫画好きの感想ブログ

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「陣内流柔術流浪伝 真島、爆ぜる!! 」4巻 にわのまこと著 

  「真島くん、すっ飛ばす」の続編の格闘漫画最新刊です。
 廃ホテルの地下駐車場で、元ロシア軍特殊部隊のグレゴリーと戦う真島。特殊な薬物駐車で痛みもなければ筋肉も肥大させた男相手の大立ち回りのすえにやっと敵を倒したと思いきや、その相手は闇の格闘技団体の手のものによってなぶり殺しのように射殺される。。。。
 いやはや、さすがに少年ジャンプではもはや続編を描けない展開になってきました。かなりハードにバイオレンスです。
 でも、でもですね、そういうことの前に、やっぱりリアル世界と一緒で格闘技、異種格闘技バトルものっていうのが旬をすぎてしまっているテーマなのでちょっと苦しいかなぁという感じが否めません。川原正敏の「修羅の門」が連載再開されましたが、あちらも第一期のそれを知っているからこそ熱くなれるだけで、今からの一般読者相手には厳しいんじゃないかなぁと思ったりもして。
 夢枕獏の「餓狼伝」なんかがいい成功例だけれど、これからの格闘技漫画って、よほど技にリアリティがあったり、嘘でもいいから燃える設定があったり、かつまた個々のキャラの内面とか精神世界に踏み込んでいかないと苦しいかなと思います。

真島、爆ぜる!! 04―陣内流柔術流浪伝 (ニチブンコミックス)

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