「結界師」30巻 田辺イエロウ著 感想
本年295冊目の漫画、小説などの紹介です。
基本的にはスルーしている週刊少年サンデー系の漫画です。最近は仕事が変わったので、前みたいに仕事のように大手の漫画雑誌を全部読むなどということをしないので、サンデーでも知っている漫画がだんだんと減ってきていますが、これはなかなか面白いのでちょくちょく拾い読みしています。
結界師。
主人公の良守は、隣家と同じ結界師の家系のものの勤めとして、彼らがすむ烏森という土地を守って暮らしている。烏森の地下には、主と呼ばれる存在がおり、その力によって周辺には不思議な力や、立ち入るものの力を強化するなどの土地の力が強く働いていた。妖怪や魔物などが近寄ってくるのを防ぐのが彼らの仕事だったが、、とある事件を契機に各地の主たちが殺されたり土地が奪われるという事件が起こっていた、、、、。
というようなところが大筋で、各勢力の戦いがずーっと続いていましたが、この30巻ではいよいよここの烏森の主というのは誰で、どうしてそういう主と呼ばれる存在になったのかなどが語られ始めた。いってみれば新章が始まりまして、、これがなかなか面白い展開になってきております。正直、どこに着地点をもって描かれている漫画なのかはだんだんわからなくなってきているんですが、これが主人公の、一人の少年の成長物語、ボーイミーツガールの物語として読むなら、すごく王道を歩んできていると思います。
自分の力のいたらなさに悩み、友人関係、男女関係に悩み、自分の宿命に悩み家族のことで悩む、友達との別れを経験し新しい人々と交わり責任を知る。まさに典型王道の物語です。これでなおかつ面白いのですから文句ありません。画力も最近は高いところで安定していますし、おすすめです。
- 作者: 田辺イエロウ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/08/18
- メディア: コミック
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