小説・漫画好きの感想ブログ

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「テルマエ・ロマエ2巻」 ヤマザキマリ著  感想 

 話題のお風呂漫画、テルマエ・ロマエの二巻です。
 前作まではコミックビームで隔月連載だったのが、大人気・爆発的ヒットのこともあってプッシュされたのか、めでたく月間連載に変更。そのおかげで、今巻は前巻の発売からそう待たずして新刊を読めることになりました。
 内容のほうは、今回もとことんお風呂ネタ。
 表紙でミロのビーナスがドライヤーをもっているのからもわかる通り、前巻同様に古代ローマと現代日本のお風呂ネタをとことん追求しています。ちょっとした変化球で、ローマでの男根信仰と日本での男根信仰を入れたり、ワニバナナ園ネタが入ってきますが、それらも結局はすべて風呂に集約されていきます。主人公の技師が、古代ローマのお風呂で足を滑らせたりすると、現在日本の風呂にタイムスリップしてしまい、彼はそこで見たあれこれをもとに古代ローマに新しい風呂や風呂道具を導入する、、、というワンパターンといえばきわめてワンパターンな話と展開なんですが、相変わらずとても面白いです。加えてローマ時代が好きな人にすると、ローマ皇帝ハドリヤヌス帝のもと、次期皇帝としてコモンドゥスが出てくることとその人物造型がかなりツッコミどころ満載なのもお楽しみです。
 さて。この一つのネタだけでひっぱるというパターンは、作家さんはとても難しい筈なんですが、宗教ネタだけでひっぱっている「聖☆おにいさん」みたいに一度ツボにはまるともの凄く面白いです。
 
 個人的にはお風呂大好き、銭湯好きなのでこれを読んだ日にはその日の夜にスーパー銭湯に行ってきました。日本人的には、大きな湯船、風呂上がりのコーヒー牛乳、マッサージは小さいけれど確かな幸せですよね?

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)