小説・漫画好きの感想ブログ

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「イタリア家族 風林火山」 ヤマザキマリ著 感想 

 古代ローマと日本をつなぐお風呂漫画「テルマエ・ロマエ」で一躍メジャー漫画になったヤマザキマリさんのエッセイ漫画です。
 ヤマザキさんは、イタリア人の学者さんと結婚し、あちらの大家族と一緒に暮らしているんですが、、この人もある意味、西原理恵子さんなみに豪快で紆余曲折な人生を歩んでいるらしく、エッセイ漫画、かなり楽しませていただきました。
 イタリア人と聞くと、ラテン的なノリでお洒落でサッカー好きなイメージなのに、彼女の旦那さんはそれとは程遠く、、おしゃれのセンスは全くないし、寡黙でほとんどしゃべらず、なで肩の、サッカー嫌いだそう。このあたりのギャップは、「ダーリンは外国人」のトニー・ラザロとさおりのカップルを彷彿とさせます。
 で、そんな旦那さんとの馴れ初めもかなり無茶苦茶なものであるなら(まともに一度もデートすることもなく初対面に近い状態のままヤマザキさんは帰国したのに、旦那さんが彼女に一目ぼれしたまま恋わずらいになっていると聞き、電話でプロポーズされたのをそのまま受けてしまったという、、、普通あり得ないですよね)、その家族との生活もかなり無茶苦茶日本人の常識にないところで進んでいき、面白く読ませていただきました。
 これはまぁ、ヤマザキさんのほうもかなり規格外だからかも知れませんが、なかなかのものです。
 どうやら、「テルマエ・ロマエ」がブレイクしたことで、ヤマザキマリさん関係はいくつかこの後も出るようで、9月末の「テルマエ・ロマエ」第二巻に続き、世界を放浪しながらのエッセイ漫画が出るようです(ますます西原さん)。平たい顔の一族としてはそれも楽しみに待ちたいと思います。

イタリア家族 風林火山 (ぶんか社コミックス)

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