小説・漫画好きの感想ブログ

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「どこでもオフィス」仕事術―効率・集中・アイデアを生む「ノマドワーキング」実践法 中谷健一著 感想

 ビジネス書です。
 自分のデスクを会社の中だけに縛らず、もっと効率的に、もっと開放的に、もっとクリエイティブに仕事をしようというような啓蒙の一冊で、実践法と呼ぶだけにいろいろなツールについて具体的に解説がなされています。小さいところではモレスキンのメモ帳の類から、レッツノートやクラウド、iphoneの活用まであれこれと書かれています。
 核になるところの発想は、アイデアや仕事の本当の能率は会社ではなくて、歩いているときや喫茶店の中での方がよく生まれるというところで、これには僕も激しく同意します。営業職とかで追い込みをしていくパターンの業務などでは、全員の呼吸や作戦をあわせるためにもオープンとクローズの事務所での作業が必須かつ有効と思いますが、それ以外は事務所に縛られることはいまどきの社会では絶対条件ではないなと思います。
自分なんかも仕事の大半はスターバックスやHIROなどでのちょっと一服時や、映画館で映画を見ている最中、または本を読んでいるときに一番進んだりひらめくことが多いです。ただ、僕の場合はそういうときでも極力ネット環境には近づきません。メモ程度のノートブックは使うときもありますが、それもあんまりです。ネット環境に触れると、昔、辞書を手にしたら目的の単語周りもぱらぱらずっと眺めていたように、目的の業務で欲しい情報から派生してあれこれサーフィンしてしまい、能動的にアプローチしているつもりがいつのまにか受動的にネットの中を歩かされてしまうからです。
 ま、それは置いといて、事務所にすべての仕事を持ち込む、或いはそこでしか出来なくするのは今の時代のビジネスパーソンとしてはまずいですよね。