「カクテルホントのうんちく話」 石垣憲一著 感想
自民党の麻生元総理と同じく、僕もバーが好きです。
会社の面々とかと居酒屋さんや料亭的なところも嫌いではないですが、気のおけないメンバーや一人でふらりと行きつけのバーに行くのは至福の時間の一つです。そして、バーに行くと、色々ないまだ飲んだことがないカクテルや、名前だけ知っているようなカクテルを話の接ぎ穂に色々試してみたりするわけですが、、、そのときに知っている蘊蓄が本当に本物かどうかはかなり微妙なものだったりするわけです。漫画の「バーテンダー」ではないですが、いろいろなカクテルには色々な由来やこじつけや後付けのものがあったりするので、(というかそれも楽しい小道具の一つですが)、素人にはわからない話も多い物です。
ただ、そういうのを色々聞いたり知ったりしながら、飲むお酒はまた美味しい物ですから、基本文庫派の僕にしてはちょっと値が張る本でしたが、購入してみました。
載っているネタカクテルは21種。
チャンドラーの「長いお別れ」でフィリップ・マーロウが飲んで有名になったギムレットやマティーニ、アレキサンダー、マルガリータ、ダイキリなんてのが並んでいます。いずれも定番ですね。これらについての蘊蓄が語られるとともに、当たり前のようにカクテルという定義がどんどん由来で行っている現在のカクテルの世界の話なども語られていて、カクテル好きなら、読んでみて損はないんじゃないでしょうか。
強いていえば、それらのカクテルのカラー写真が欲しかったです。レシピはあるんだけれど、やっぱカクテルは見た目やグラスの形もこの形でないと映えないとか色々あると思うので、是非是非次にこういう本を出すときはお願いしたいと思います。
- 作者: 石垣憲一
- 出版社/メーカー: 柴田書店
- 発売日: 2008/10/31
- メディア: 単行本
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追記:この作者の方は、「ガリア戦記」(ユリウス・カエサルのね)を原書で読む会というものでも動いている人のようです。