小説・漫画好きの感想ブログ

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「低俗霊monophobia3巻」 奥瀬サキ×刻夜セイゴ著 感想

 低俗霊シリーズの一環作品の第三作。
 逢月舞入夏と舞入冬は、双子だった。しかし、出産のときに舞入冬は死んでしまい、その後は舞入夏の身体の中に二人の意識が共存、交代交代に身体を使うという奇妙な状況になった。また、二人は意識の入れ替わり時に意識と記憶を共有するが、意図的にそれを回避することも可能である。
 また二人には微妙な能力差があり、舞入夏は霊を見ることができる霊媒体質であった。。
 ということで、ノリのいいホラー&アクション作品の第三巻ですが、、、今回はすでに完結済みの低俗霊DREAMで準主役であった、ポーや椚あい、藤原くんなどが登場しており過去作品を読んでいたものには「お」という展開。「どろねこ9」と「コックリさんが通る」もシンクロしているようだし、ひょっとしたら奥瀬サキワールドはおいおい全てが同じ時間軸の世界の作品として完全シンクロするのかも知れない。
 で、作品に戻ると、今回の中盤からはかなりハードな展開になっていく様相。前作まででキャラ見せが終わって、いよいよハードになっていくということなのかも知れないが、前作のDREAMがかなり救いのないエンディングとカタストロフィだっただけに、今回もそちらにいくのは個人的な好みとしては少し避けてほしいなと思わないでもない。霊が見えてしまったもの、あちらの世界の呼び声が聞こえてしまったもののほとんどが救いなく死んでいってしまうというのは哀しすぎる。ハッピーエンドとまではいわないが、それぞれがそれなりの幸せを掴むパターンもありなんじゃないでしょうか。


低俗霊MONOPHOBIA (3) (角川コミックス・エース 273-3)

低俗霊MONOPHOBIA (3) (角川コミックス・エース 273-3)