小説・漫画好きの感想ブログ

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映画版「ノルウェイの森」、松ケン主演でベネチアで大好評

 村上春樹さんの「ノルウェイの森
 映画版が完成したことは皆さんご存知かと思いますが、これがベネチア国際映画祭で先行公開されたようです。
 村上作品の映画といえば、「風の歌を聴け」はいい感じだったのに、「トニー滝谷」は自分的には今ひとつだったりしたので、この作品には期待しています。もちろん、あの繊細かつ叙情的な作品がきちんと作品になるのか、まあ松山ケンイチはカメレオン俳優だから「僕」をうまく演じられるけれど、直子と緑や先輩、突撃隊(なんかカラテカのやべが頭に思い浮かぶんだけれど)なんかのキャストはうまくはまっているのか、と気になることや不安面もものすごくあります。
 でも、これがうまくいけば、伊坂幸太郎作品みたいにどんどんいい感じで映画化されるんではないかという期待もあるので、とりあえず劇場版を見たいと思っていたところにこのニュース。早く見たいです。次の映画は、二宮和也柴咲コウの「大奥」と決めていますが、その次に見たいです。

 開幕2日目を迎えた第67回べネチア国際映画祭で、コンペティション部門に選ばれた「ノルウェイの森」がワールドプレミア上映された。
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 仏在住のベトナム人監督トラン・アン・ユンが、日本を舞台に村上春樹の原作を映画化した同作は、松山ケンイチ菊地凛子水原希子らをキャストに迎え、村上独特の世界観を映画化したもの。決して癒されることのない、悲しみを抱えた若者たちの声にならない絶望の叫びが、ユン監督が絶大な信頼を置く撮影監督リー・ピン・ビンの、美しくも透明感のある映像によって写し出される。
 正式上映ではスタンディングオベージョンが鳴り響き、たしかな手応えを感じさせるものになった。上映後、キャスト陣は興奮した面持ちで「たくさんの方に見ていただけるだろうなと確信できました。最高の1日になりました」(松山)、「世界的に知られる村上春樹という作家の原作をトラン・アン・ユン監督と、素晴らしい共演陣とともに映画化できたこの作品に、これだけの反応が届いてきたのがとてもうれしい」(菊地)、「演じている自分自身もとても引き込まれてしまい、それだけ監督の力が素晴らしいと感じさせられました」(水原)と感慨に浸った。

 また正式上映に先立って行われた記者会見では、ユン監督が、村上とのコラボレーションとその世界観について「94年ごろ、フランスで翻訳版が出てすぐに読み、とても好きになりました。最初のシナリオが出来上がったときに村上さんに見せたら、彼がたくさんのメモを書いて送ってくれた。彼の作品には、個人の深い親密なところに響くものがあり、ただこのストーリーを語るだけではなくそういう世界観をぜひ映像に表現したかった。わたしにとっては大いなるチャレンジでしたが、素晴らしい経験となりました」と語った。