小説・漫画好きの感想ブログ

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「バビル2世 ザ・リターナー」野口賢著 感想

 なんとなく目が冴えてしまったので、漫画の紹介などを少し。
 この作品の元の作品であるバビル二世を知る世代はずいぶんともうおじさんおばさんになっちゃうと思うのですが、知っている人には感涙ものの過去作品の続編です。「三国志」に並ぶ横山光輝氏の代表作ともいえる「バビル二世」。作品そのものは知らなくても、ロデム、ロプロス、ポセイドンの、「三つのしもべ」という言葉くらいはどこかで聞いた覚えがある筈です。
 ざっと当時をふりかえってみますと、主人公の浩一は当時中学生くらいの少年で、夢の導きのままに「バベルの塔」に赴き、自分が遠い過去に地球にやってきた異星人「バビル1世」の遠い子孫であることを知るとともに、その英才教育で超能力に磨きをかけ、世界制服をもくろむヨミという超能力者と戦うというお話でした。
 その後、テレビアニメにはなっていないのですが、「101」という続編が作られ、蘇ったヨミとの死闘や、超能力を手に入れるためにバビル二世と戦うアメリカ軍のことを描いた作品がありました。←チャンピオンだったので余計にマイナーですね。
 今回の「バビル二世 ザ・リターナー」はその時間軸に繋がる作品で、最初の頃から40年後の現在が舞台となっており、冒頭から、どういう経緯かアメリカ軍が東京都心部でバビル二世を襲い、まきぞえを食った一般人がどんどんと死んでいくという大惨事が巻き起こります。そして浩一は高らかに、アメリカ合衆国に宣戦布告をします。
 果たしてアメリカ合衆国は、何故バビル二世を狙うのか、バビル二世は何のために再び世に出てきたのか、バビル二世の血を使って生み出されたアメリカの「101部隊」という超能力部隊はどれほどの能力をもっているのか。一巻で大枠は語られますが、どんな物語展開をするのか、またバビル二世のしもべ達がどんな活躍をするのか(デザインなんかはものすごく変更されています)とても楽しみです。
 かつての有名漫画のリメイクがくさるほどある今日この頃ですが、これはちょっとひと味違うみたいなので楽しみに次巻を待ちたいと思います。

バビル2世ザ・リターナー 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

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