北野勇作著 「恐怖」感想
めっきり紹介ペースが落ちて、本年174冊目の紹介本。
実は、、この本、「恐怖」という映画の原作になります。リングなどの脚本で有名な高橋洋監督と、Jホラーの仕掛人一瀬隆重プロデューサーの異色ホラーで、前評判ではかなり怖いという話なんですが、、、このあたりではさっぱりやっていません。主演の藤井美菜さんはともかく、中村ゆりさんという方はかなり映像で見ると怖いです。
まま、それはさておき、映画は見ていないのでスルーして、原作を小説として読むと、、、、北野勇作さん、かなりスランプに陥っているのか?? と人ごとながら心配しちゃう出来です。個人的には大好きな作家さんだし、オリジナリティという点でいえばSFの世界でも滅多にない才能の持ち主だし、、、と応援したいのですが、前作の「メイド・ロード・リロード」も首をかしげる出来だったし、、でちょっと心配です。
部分部分は怖いんだけれど、雰囲気だけで押している感じで、ストーリーの背骨というか基本設定が最後までハッキリしなくてグダグダな気が自分はしました。もう少し頑張って欲しいなぁ。
- 作者: 北野 勇作
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: 文庫
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怖さ的にはたぶん、富士急ハイランドの「最恐戦慄迷宮」の方が怖そう。