「鹿肉食のすすめ—日本人は鹿肉で救われる」C・W・ニコル著

　昨日、駆除された鹿の肉をシカ肉カレーとして、ココイチが販売するという話を書きましたら、今日にはさっさく夕方のニュースでけっこう大きく取り上げられていましたね。生態系を崩してしまうほど増えているのならば処理しなければならないのは確かだし、本当に美味しい鹿肉を食べたこのある人なら、むしろ鹿肉をどうして食べないのだろうと思うくらいなので、今後この流れが加速したらよいなと思う次第です。
　そんな鹿肉のお話として、入門編に使えるのがこのC・W・ニコルさん。黒姫かどこかの山にこもっているのかと思いきや、いまもきちんと執筆活動をされておりました。内容のほうは、古来、日本では鹿肉を食べていたし、世界的に見ても、肉の最上位のものは決して牛ではなくて鹿系列のものであるというところも多く、美味しい肉であるという証明から始まって、鹿肉のさばき方、保存方法、調理方法などが書かれていて、まさに鹿肉を食べるハウツーの入門編にうってつけの本でした。
　さきにも紹介しましたが、「アントン」や「無鹿」という美味しい鹿肉専門のコース料理を出してくれるところもありますし、鹿肉、なかなか味わい深いものですよ。