小説・漫画好きの感想ブログ

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「刀語」1話 西尾維新著 

 夜中にテレビをなんとなくつけていると、この刀語という作品のアニメをやっていました。
 見たのは第二話だったのですが、基本設定がいまいちわからないものの荒唐無稽さ加減と映像がなかなか面白かったので、一時間ものだったのにきちんと一本見てしまいました。続いて、三話、四話と見てしまったもので(一ヶ月に一度放送らしい)、第一話が気になって買ってみました。
 大まかで大雑把な説明をすると、日本の江戸初期のような世界。
 その世界には、四季崎記紀という無敵の刀加地にって戦国時代に作られた、超強力な刀がありました。1000本ほどもあるそれらは、たくさんもっているものがそれに応じて世界を分割統治できるほどの力がありました。その中でも、群を抜いて強力な12本の刀。
 それらの刀は1本1本が城一国と引き換えにできるくらいの価値があるとされ、かつまたその力も絶大だと噂されていました。その名刀(変体刀という名称がついている)12本を、幕府の名を受けて(というか集めるという献策をして)策士・とがめという人物が集めることになったのですが、それを集めるのは至難の業でした。なんとなれば、それぞれの剣には、それぞれそれを操れるだけの力量をもった剣士が既にその持ち主として存在するからです。
 かくして、策につまったとがめは、剣を持たないはずなのになぜか最強の流派として名を馳せる虚刀流の当主に力を借りるべく動きます。しかし、残念なことに最強の名をほしいままにしていた当主は既に死亡、残っていたのは鑢七花という息子だけでした。しかも、この息子ともう一人の姉は、まだ二人が幼い頃に先代当主とともに無人島に流されており、家族以外の人間を見たのが初めてというような状態。無論のこと、誰かと戦った実戦経験は皆無でした。
 普通であれば、その能力を疑うところですが、その場へと出てきた真庭忍軍という忍者部隊の一人を倒した七花の腕を見たとがめは、彼をつれて外の世界へ、刀集めの旅へと出ることになるのでした。。
 あ。
 最後まで話を書いてしまいましたね。
 ま、でも、そういうプロローグ的なのがこの一巻でして、あとはここから12本の刀を集める話になっていき、一巻につき一本ずつ刀が集まっていくのではないかと思われます。既に完結している作品のようで、資料をあたると、刊行当時は一ヶ月に一本のハイペースで出ていたようで、一つ一つの話については細かいプロットを練りこんでいるというよりは、少年漫画のノリで1作で1シリーズずつ話のけりがついていくといた感じの展開の模様です。
 いたって読みやすく、いたってテンポが早いです。