小説・漫画好きの感想ブログ

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「王様の仕立て屋 サルトフィニート」26巻 大河原遁著 

 王様の仕立て屋シリーズの最新刊です。
 今回は、ひさびさに主人公を間に挟んでの三角関係があったりします。ロンドン支店長のクラリッサが、自分の腕にいきづまりを感じて悠のところへ住み込み修行志願を表明すると、以前に悠にふられたパリ支店長のエレナが押し掛けて来ます。普段はもてない悠だけど、こうなったらなったでどうにもならないという可哀想な主人公です。
 なまじに美人二人だけに居たたまれない悠はその場を離れて、、ですが、そこはそれ、主人公としてしっかりお仕事に取り組みます。そして、その以来仕事の中で、職人としての矜持、心構えを彼女たちに伝えていきます。
 そのあたりはラウラ相手にも派生して、ひさびさにラウラが仕事の腕で悠に挑んだりというエピソードもあります。最初の頃はまったく相手にならなかったラウラですが、この巻ではなかなか腕があがっている(もともとが天才ですが)のも見てとれて、お話の中での時間の流れがわかります。
 さて。
 本編の紹介はそれくらいとして、、、今回はスーツを仕立てる話が多数出て来ます(当たり前といえば当たり前ですが)。で、それに触発されてというわけではないのですが、仕事でもスーツを着ることが増えそうなだけに、自分の体型をそろそろ見直さなくてはと思った次第。
 去年の入院時には体重が30�近く落ちていたのですが、最近はストレス太りもあって、ふたたび肥満な方向へと傾いて体重ももとに戻ってきてしまっているのです。仕事に全力で取り組む上でもスキッとスーツのシルエットが決まらないでは、今後のちょっと変則的な仕事の取り組みにはマイナスですし、ダイエットを再びはじめなければね、と本書を読みながら思った次第です。
 いつもファッションに気を配る女性と違って、こういうところで刺激でも受けなきゃスーツに意識が向かないというのも情けない話ではあるのですが、ちょっとそちら方面にも決意が固まった一冊です^^

追記:掲載雑誌本編では、悠の過去篇が始まりましたね。シチリアマフィアの内部抗争に巻き込まれるようなお話で、、、たまにはああいう趣向替えがあると嬉しいです。

王様の仕立て屋 26 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)

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