小説・漫画好きの感想ブログ

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「低俗霊MONOPHOBIA2」 奥瀬サキ著 刻夜セイゴ著

 5月3日づけの日記で紹介した1巻の続きです。
 最近は、日にちをあまり開けずに1巻、2巻が出るのがトレンドのようです。
 さて。
 今回は、殺人事件のあった友人宅に忍び込んだ逢月舞入夏が、その前に現れた被害者でありその家の主人でもあった男の幽霊と対峙する話です。その男は、すでに悪霊と化しており、舞入夏は頼りにしていた護衛も倒され、取り込まれそうになります。
 まぁ、わりあいとオーソドックスな展開ですが、なかなか不気味なタッチで描いてくれていますし、過去の記憶を繰り返して行動しているといった解釈での、悪霊の表現はなかなかいい線をいっていると思います。
 不気味さ加減が、何故だか、なんとなく村上春樹の「海辺のカフカ」に出て来た猫を殺す父親を思い出させもしました。

低俗霊MONOPHOBIA (2) (角川コミックス・エース 273-2)

低俗霊MONOPHOBIA (2) (角川コミックス・エース 273-2)