小説・漫画好きの感想ブログ

小説・漫画好きの感想ブログ

救世主兄弟 臓器移植のために

 NHKか何かのニュースで見たのですが、救世主兄弟というのがあるそうです。
 なにかというと、子供が(両親などもあるらしい)臓器や脊髄などに大きな障害を抱えているときに、その治療のために血液的な免疫や抵抗を生まない兄弟を人工的に作るのですが、それを救世主兄弟と呼ぶのだそうです。
 遺伝子的に免疫が出るかどうか確認するのに、人工受精させた卵子が細胞分裂をして8個になったときにそのうちの1つを抜いて確認。免疫型があえば、それを母胎に入れて出産。救世主兄弟が生まれて無事に1歳になったときに手術して兄弟や親の知慮に使うそうで、、、、。
 医学的には大きな飛躍になるものらしいのだけれど、正直すこし怖い話な気がします。
 まるで「輝夜姫」やら「人間牧場」のように感じられて、気持ち悪い気がします。もちろん、難病に冒された子供たちやその家族の心境を考えると軽々しいことは言えない問題なのですが、その生まれてきた兄弟は当然のことながら臓器提供のドナーになることに同意したわけでもなければ、その為に作られた命だというのを受け入れられるのかどうかなど考えるとどうにもこうにも。特に、あちらの国会ではすでに激論が繰り広げられていますが、これが増えて来た場合、暗黙裡にスペアとしての人生を送らせられたりする者が出やしないかとか、代理母などを使って自分や自分の家族のスペアを作るものがでてきたりしないのか、またこれが合法となった上でもさらに富めるものと富めないものの生命の助けられる確率が違うということにどう折り合いをつけるか、迷うこと、倫理的に難しいことが山積みのような気がします。
 うーん、、難しい問題です。