小説・漫画好きの感想ブログ

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「ダーリンの頭ン中」2巻 トニー・ラザロ・小栗左多里著

 井上真央主演? で実写映画化された「ダーリンは外国人」の、トニーとさおりのお話。 
 この二人の共著では、海外旅行のエッセイとか、日常漫画とかいくつかパターンというかシリーズがありますが、この「頭ン中」は言語オタクのトニーの言葉に関しての蘊蓄と考察を中心としたシリーズで割合とマニアックな方のシリーズです。
 今回もケチャップの語源や、手話、うなずくという動作のお国柄の違い、トイレについての言い換えあれこれなど中々面白かったです。
 
 追記 
 例えば、トイレの言い換えとかで「キジを撃ちに」とか「お花を摘みに」はポビュラーでしょうけれど、「樹を育てに」とか「長靴を汚しに」とかも面白いですね。あと、そことリンクしての言い方の変遷というところの話。今でこそ「便所」というとトイレをストレートに指しすぎているように思えますが、もともとは「厠」の婉曲表現だったのが、そちらが浸透しすぎてしまって、また「wc」とか言い換えがいるようになってというのもなかなか面白かったです。ラブホがファッションホテルに、ももひきがインナーになったように、それを指す言葉がだんだんとダサくなってきたら、違う言葉が用意されるのですね。ということは、ダサいという言い方もそのうち変わるのかな。

ダーリンの頭ン中 2

ダーリンの頭ン中 2