小説・漫画好きの感想ブログ

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「スティール・ボール・ラン」20巻 荒木飛呂彦著

 ジョジョの奇妙な冒険、がこの巻で通算100巻となったとのことです。
 個人的な好みでいくと、ジョジョの奇妙な冒険は、スタンドが出てくる前の第二部が一番好きかな。シーザー・ツェペリとジョジョのコンビ、ドイツ軍のシュトロハイム中佐が大好きでした。第三部も、なかなかいい味を出しているキャラクターが多かったので好きでしたが、、、、とこんなとこで回顧していても仕方がないので本編。
 本編では、いよいよキリストらしき人物の遺体が全て揃いアメリカ大統領はますます絶対的な能力を手に入れます。自らにふりかかる不幸をすべて別のどこかの世界の誰かに負わせ、自分が傷つけば別の世界の自分と入れ替わることで傷つかないという反則どころか裏技、バグ技に近いところまでいってしまいます。 
 これに対して主人公のジョジョとツェペリは、あいかわらずの調子で、攻めてはいるものの決定力や防御力は格段に弱く、今回ほど敵味方の戦力差が圧倒的なことはなかったでしょう。しかも、劇的な大逆転につながるような仕掛けが今のところ見つからない。黄金比の運動というたびたび出てくる正統的なそれ以外に勝機が見えなさそうで、、、かなり厳しい展開が続きます。そのぶん、ちょっと盛り上がりが少ないかな。
 あと数巻でしょうけれど、もう一回盛り上がってくれることを希望します。

STEEL BALL RUN vol.20―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (20) (ジャンプコミックス)

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