小説・漫画好きの感想ブログ

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「グーグーだって猫である」5巻 大島弓子著 

 去年だったかな、小泉今日子主演で映画化された「グーグーだって猫である」の最新刊です。この猫と大島弓子さんとの生活日記、むかしの擬人化された「サバ」との暮らしに比べると、、ずいぶんなんだかある意味健全なんですが、ある意味不健全な気もして、、楽しいのは楽しいんだけれどなんだかどこかでもやもやが残ります。
 大島さん、とにかくたくさん猫を拾う、育てる。近くの猫が増えないように野良猫を捕まえては去勢手術や避妊手術をしたりもするので、猫おばさんではないのですが、でもなんだかちょっとどこかに「うーん」という所が否めないのです。
 とはいえ、我が家も、いまや預かり物の生き物を含めると色々な生き物が十匹近くいたりするので人の事は言えないのです。一人暮らしの人間にとってペットは言葉を交わす相手であり、誤解や錯覚であっても気持ちを理解してくれる相手となるわけで、、、まぁこのあたりは深くつきつめて考えても結論が出ませんかね。
 本筋に戻って、今回も大島センセイん家には、さまざまな赤ちゃん猫たちが、グーグーをはじめとした家猫たちに加えて住みつきます。多くはひきとられていくのですが、幾匹かは残り育ったり、そして死んだりします。生き物を飼うということは、多くは、その死を看取ることが確定していることではあるですけれど、人の家の飼い猫でも、その知ってしまった命が1つなくなるというのはとても切ないです。うちの猫にはせいぜい長生きして欲しいものだとしみじみ思いました。
 雅も、考えてみればもう10歳。人間の年だと60歳くらいのおばあちゃんなんだよなぁ。。。

グーグーだって猫である(5)

グーグーだって猫である(5)