小説・漫画好きの感想ブログ

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「乙嫁語り」1巻 森薫著 感想

 自分にとっては初めての森薫作品です。
 「エマ」で有名な方でお名前だけは存じ上げていましたが、手に取ったのはこれが初めてです。物語のほうは紹介によれば下のような感じのものなのですが、、、そういうあらすじがどうのこうのというよりは、絵が凄く繊細で美しいです。細密画的なものを漫画レベルまで落とし込んで書いたようなタッチで、いい意味での昔の少女漫画的な端正さと丁重さで描かれていて、個人的にととても気持ちよかったです。単に綺麗というのではなく、作品世界の背景も影響しているかとは思うのですが、柔らかく包み込むような自然な優しさがある感じの美しさで本当によいです。
下にそちらもリンクを張りましたが、下絵からベン入れをしているのを見ると普通の作家さんよりもかなり入念で何度も線を足していくような感じですが、こういう丁寧な作業の結晶がこの絵なのかと思うと更にいとおしい絵柄です。
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あらすじ
中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、弱冠12歳の少年・カルルク。8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 「エマ」で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作は、シルクロードを舞台にした生活マンガ。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きる人々の物語。

 こらちからイラスト制作途中の動画も見れます。→http://www.youtube.com/watch?v=FrGMo2XPQ0Y&feature=related 

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)