「医龍」22巻 乃木坂太郎著
昨日に引き続き漫画の紹介です。
ジャンルとしては医者ものですが、ある意味今連載している漫画の中では一番シリアスでハードなものかも知れません。「天上の名医」や「ゴッドハンド輝」のような明るさはなく、「ドクターK」のようなマッチョさやブラックジャック的な要素もないし、「ブラックジャックによろしく」のような情念の濃い観念論的な世界もありません。むしろ、主人公達が基本バチスタチームということもあって、「チームバチスタの栄光」と同じく息詰る展開の心臓外科の話が続く漫画です。しかも純粋な医学漫画ではなく部署ごとの政治力学やらドロドロの物語がバックに流れます。ある意味、「白い巨塔」みたいなノリといえばわかりやすいでしょうか。
この巻では、そんな彼らかがつとめる病院の院長である人物の心臓手術中にトラブルが発生、心臓手術をしながら内臓の手術をしなくてはならない状況に陥ったかと思えば、それがきっかけで執刀医の一人の息子が飛び降り自殺をはかって病院の屋上から落下、下にいた人物も巻き込んで緊急手術がさらに必要になり、、とパニック映画なみの急激な展開を見せてくれます。
なかなかに面白い漫画です。
たしかテレビドラマ化もされていると思いますが、医学マンガのドラマ化はいまいち興味がもてなくて「ゴッドハンド輝」同様に誰が演じていたかすら知りません。なので、ドラマとの比較はできませんが、漫画は面白いです。
- 作者: 乃木坂太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/29
- メディア: コミック
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