小説・漫画好きの感想ブログ

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「更衣ノ鷹(上)ー居眠り磐音江戸双紙(31) 」 佐伯泰英著 

 最近なぜか時代劇ばかり読んでいるような気がしますが、、この作品はどうしても読んでしまいます。海外ミステリも色々仕入れていきたのですが、先にこちらを。

 最近は、お話がやや停滞気味の磐音シリーズでしたが、今回は激しく動きました。この巻では、いよいよ宿敵・田沼意次が敵意をむき出しに、またあからさまに、次期将軍候補の家基と佐々木道場に対して攻撃をしかけてきます。前作にも登場した剣客・丸目とその娘も再登場で妖術・剣術を駆使して襲いかかってきますし、将軍家のお世継ぎ家基本人に対しても刺客が送られます。また、今回は搦め手からの攻撃ということで、おこんさんが攫われるという事態も発生します。
 もともとが日本で一番の権力を握ってしまっているといっても過言ではない田沼意次とそのシンパ達、彼ら一派が本気を出してくると、さすがに磐音達は防戦一方で苦しくなってしまいます。今までは暗闘ということで、少々の政治力と磐音の剣の技でなんとかなってきたことも、あからさまな攻撃の前にはかなり苦しい展開です。 
 もちろん、うまく対処はしていくのですが、、かなり苦しいです。
 今までがいい意味でのマンネリに陥りかけていたこのシリーズですが、30巻を越えたこのあたりからは一気に予測のつかない展開が待ち受けているのではないかと思わずにはいられなかったです。
 

更衣ノ鷹(上) ─ 居眠り磐音江戸双紙 31 (双葉文庫)

更衣ノ鷹(上) ─ 居眠り磐音江戸双紙 31 (双葉文庫)