ドラマ 853〜加茂伸之介 感想

　刑事物の新番組。
　福山雅治の龍馬伝すら初回しか見れていない状態だから、８時スタートのこの番組もたぶん見れないんだろうなぁと思いつつ、偶然にも初回が見れてラッキーでした。
　なんてったって、主役・寺脇康文、テレビ朝日制作とくれば、この新番組こそが、大人気だった「相棒」を彼が途中卒業する時に話していた、渾身の新作ドラマだということですからね。亀山刑事役からの脱却を図るべく取り組んだ、新しいキャラクターはいかに。すごく楽しんで見れました。
　ちゃらんぽらんで型破りな加茂に対して、激情家なのにキャリアのようなクールな捜査指揮を信条とする上司の武藤(田辺誠一)。脇役陣も含めてなかなかに普通でない面々が集まっているこのドラマはリアリティよりもキャラクターを最前面に押し出しているようで、面白いです。ただ、まだまだこちらが亀山刑事のイメージをすてきれていないからか、それともキャラクター作りにちょっと無理があるのか、まだまだ亀ちゃんに見えてしまうところもある主人公ですが、今後どうなっていくのかが楽しみです。
　最後の最後の「躍る大捜査戦」のワンエピソードのような人海戦術のような仕掛けも楽しかったし、先が楽しみなドラマです。