小説・漫画好きの感想ブログ

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ドラマ 相棒スペシャル 感想 

 こんばんは。
 怒濤の暇に飽かせた読書日記を書きながらも、今日一番のイベントの「相棒」お正月スペシャルを見ておりました。今回の事前情報で知っていたのは、及川光博演じる神戸尊の昔の恋人が登場するということだけだったんですが、、見てびっくり、なんと歴史ミステリー、しかも千利休と幻の茶器を巡る歴史的新仮説が骨太に展開されているではありませんか。
 一応警察もの、ミステリものですから殺人事件が起きてその推理もするんですが、どちらかといえば、本筋はどうも歴史ミステリーの方といっていいくらいの斬新な仮説展開。そして、途中からはどうでもいい添え物だと思われていた現在の殺人事件の謎とその解決へとぴたっとすべての伏線が収束していく様は見事。
 いやぁ、堪能しました。
 これだから相棒のファンは辞められません。亀山さんと右京さんのコンビでなくなってからどうしてもちょっとパワー不足な感が否めないところもありましたが、こうした斬新で味わいのある作品を作り上げてくるのだからたまりません。
 織田信長が千利休を認めたのは何故だったのか。
 織田信長が上洛したのは何故だったのか。
 明智光秀の謀反は何の為のものだったのか。
 豊臣秀吉千利休をとことん憎んだのは一体何故だったのか。
 これらを幻の茶器というものが存在したら、それがこういう意味をもつものだったのなら、、、そういうイフで新しい歴史を提示してきた本作品は歴史好きにもエキサイティングなものでした。勿論、ひょっとしたらもっと深い歴史ファンや歴史マニアからしたら、今回の仮説は噴飯ものすぎるくらいのものかも知れませんが、でも、一般のちょっとした歴史好きにはずいぶんと楽しいものでした。
 杉下右京さん役の水谷豊さんが切れ者の警部のイメージを演じ続けられる限りは続いて欲しいしりーズだなぁと改めて思いました。今のところ神戸くんとの仲も手探り状態のようですが、そのうちもっとしっくりくるだろうし、ラストで右京が神戸をたまきさんのところに誘ったところを見ると、少しずつ和解の方向が見えてきたようで先が本当に楽しみです。ここまで上質なものを作り続けてくれる「相棒」スタッフに感謝です。
 お正月からいいものを見せていただきました。