「EDEN It's an Endless World」1巻 遠藤浩基著 感想
近未来SF。クロージャーウイルスという、人体の表面を硬化させ、内面を溶かすウィルス性の奇病の蔓延によって人類は次々と死に絶えていった。そんな死に絶えたような世界の南海の果てで、ウィルス汚染にも耐えた一組の少年少女と老科学者だけが暮らす小さな島があった。かつてはたくさんいた仲間たちも、残すは彼ら三名のみ。老科学者も徐々に病は進行しており、その余命は幾ばくもなく助ける術もなし。
このまま新しい世界のアダムとイブになるしかないかと自給自足の暮らしを続けていく彼らの前に、ある日突然に現れたのは滅んだと思われた人類の生き残り達、、、。ということで、てっきり異世界化した世界で生きる少年少女たちの冒険物語かと思いきや、一巻の終盤でいきなりの方向転換。
時代は20年後へと飛び、次の世代へ。
既に読んだ事があるという人の話によれば、全く予想しない方向へと話はぐんと曲がっていくとか。確かに一巻ですら、エデンというタイトルから予測される話と導入部のシンクロは既に大きく変化していっている。一体どうなるのかここまで先の読めない話も珍しいかも知れない。
テイストが士郎正宗とかのサイバーパンク(懐かしい響きだが)っぽい近未来SF。十数巻出ているようなのでゆっくりと楽しんでいきたい。
- 作者: 遠藤浩輝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/04/21
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 132回
- この商品を含むブログ (52件) を見る