「王様の仕立て屋」24巻 大河原遁著 感想
こちらも、大人気服飾蘊蓄漫画となって「王様の仕立て屋」の最新刊です。
今回はひさびさに主人公の悠がモテモテ? の巻ですが、ジラソーレ社の各支店長の色がハッキリと出ていて面白かったです。フランス支社の支社長が目指すスタイル、ロンドン支店の支店長が目指すスタイル、ナポリのスタイル、ミラノのスタイルが色々出ていて、その中でジラソーレ社長の父親との心理的葛藤なんかが描かれていて、なかなかに面白い巻でした。
ブランドとは何かを問いかける直球な巻でもありました。
日本ではまだまだこのお話の中のように、スーツで自分を見せていくなんてことはなかなか出来ない世界だし、気付かれない世界でもあるんでしょうけれど、いつかこういうスーツを趣味であれこれ作る生活というのもしてみたいですね。
うかつにハマるとお金がいくらあっても足らない世界のような気がしないでもないですが、なまじなブランド服を買うよりは自分の趣味やスタイルがあればオーダーメイドであれこれ楽しんだりも趣味として楽しいかも知れません。
最近、人気作品が多くなってきたスーパージャンプの中でも人気のこの作品、普通であればそろそろ映画化・アニメ化の時期(とくに集英社だし)ですが、、でも、、、この作品はアニメ化も映画化も難しいだろうなぁ。アニメの作画監督さんがスーツのラインによほど気をつけないといけないし、役者さんがやるとなると服飾担当が無理っぽい。香里奈さんがやっている「リアル・クローズ」みたいな訳にはいかないでしょうね。
王様の仕立て屋 24 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
- 作者: 大河原遁
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11/04
- メディア: コミック
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