小説・漫画好きの感想ブログ

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「きのう、何食べた?」3巻  よしながふみ 感想

 さきほど思いたって、簡単な雑炊を作ってみた。ありあわせの材料を放り込んだだけなんだけれど、だしとお味噌のバランスが良かったのか結構食べれるものができた。ただ一口食べた時点で、「こんな時間に雑炊なんて食べていたら不健康に太る」と思い直して、茶碗に小さく半分くらいだけ食べてあとは朝にがっつりと食べようと思う。冷たくなった雑炊も、それはそれで味がよくしみ込んでいて美味しいはず。
 さて。
 そんな料理心を刺激する漫画「きのう、何食べた?」である。もう三巻というべきか、着実に刊行されていて嬉しい。主人公の二人はゲイというやや特殊な世界に生きる中年男性のカップルだが、彼らが何気に語る日常やその会話の中心にある料理がとても心を和ませてくれる、とてもほっこりとした気分にさせてくれるお話である。
 今回は、主人公の一人で敏腕弁護士の筧の両親の気持ちなんかの身につまされる話があったと思えば、これも筧が新人研修で本当はまったく京美のない女性新人弁護士候補の女性に勘違いされる話もあったりとバラエティ豊かな巻である。そしてまた、そのそれぞれに出てくる料理がとても魅力的で作りたくなってくるものばかりである。 
 最後の贅沢なクレープのブランチなんか、気軽にちょっとやってみたい。
 
 ところで、作中にサッポロ一番のインスタントラーメンを食べるシーンがあって、自分もあのシリーズではダントツ味噌派、やや麺は固め派なんですが、世間の皆様はどうでしょ? 味噌? 醤油? 塩? 麺は固め、それとも柔らかめ。そんな嗜好のあれこれが人それぞれにあるのも面白いです。