小説・漫画好きの感想ブログ

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税収40兆円割れ そりゃ鳩山政権も頭痛いよ

21年度国家予算の概算要求が90兆円を越えるというのは、景気対策に10兆円以上注ぎ込むことを考えれば、去年よりは基本設定は大幅減額なわけだから、きちんと考えれば理解できないこともないし苦虫をかみつぶしたような顔をしつつだが「仕方ないか」と頷かないでもない。景気がボロクソに悪くて、手付けだけ売ったものの本格的な支払いが大量にきたタイミングが悪い状況も差し引きで考えないでもない。 
 でも、この税収の低さはちょっともうこれは政治的手腕云々の話ではないと思う。
 明らかに税金が足らなさ過ぎる。それがすぐさま一般庶民に対する増税に結びつく議論でも困るが、この状態で何をどうしろというようなレベルである。鳩山政権がどうとかいう話の前の大前提できちんとした話をしないといけないと思う。
 簡単にいえば、今の日本は年収400万なのに800万円の暮らしをしているという訳だから、これはもう、本気で再建のために根本的に何かしなきゃならない時期にきていると思う。じゃあ、80兆円を簡単に削れるかというと、これがまた最悪なことに21兆円を国債の返却や利息にかかるというわけである。さきの年収400万円の家庭に換算すると、毎年200万円は借金の返済にあてなきゃいけないという話である。 
 そんな状態では、まともなことが出来るわけがない。
 大阪の橋下府知事がやったように、思い切ってバッサリ切るところは切って、我慢に我慢を重ねないといけないところも物によってはなんとか我慢して、十年くらいは本当にしんどくても何かしないといけないと思う。他に比べてうちが損だとか、世帯によってもらえないのは嫌だとか、他の地方がもらえるのにうちの地方の儲けが少ないとかそんなことを言っているような余裕はないと思うがどうだろう。
 長妻昭さんがどうとか、岡田克也さんがどうとか、藤井裕さんがどうとか言っているような場合ではないと思う。

税収40兆円割れへ=副大臣「国債増発で穴埋め」−09年度
 国の2009年度の一般会計税収が想定の46.1兆円を大幅に下回り、40兆円を割り込む見通しとなった。野田佳彦財務副大臣が16日の会見で、「40兆円を下回る可能性がある」と認めた。景気低迷の影響で所得税や法人税が落ち込んでいるためで、40兆円を割れば1985年度(38.2兆円)以来ほぼ四半世紀ぶり。
 野田副大臣は、税収の減少を穴埋めするため「国債増発はやむを得ない」と表明した。これにより、09年度の国債発行額は麻生政権下で見込んだ44.1兆円を上回り、50兆円に達する可能性が出てきた。国債発行額が税収を上回る異例の事態となる。
 09年度税収は、昨秋以来の急激な景気悪化で低迷。7月と8月の法人税収は還付額が収納額を上回り、4〜8月累計で1兆2815億円の還付超過。所得税も残業代の抑制などで前年同期比14.9%減の4兆7835億円にとどまっている。こうした状況を踏まえ、財務省は「今後の大幅な税収増は難しい」(幹部)とみている。