「グ・ラ・メ」2巻 西村ミツル・大崎充著 感想
「グ・ラ・メ」の2巻です。
今作では、首相官邸料理人として活躍する一木くるみらの前に、表向きは絶縁していた首相の娘・理子が登場。彼女は強烈にエキセントリックな性格の持ち主で、行動力も強く、悪智慧?も働く女性で、やや強引に官邸料理人として入りこむことになります。
自分の力を過剰に過信しているし、前に前にと出ていく彼女はある意味トラブルメーカーとなりますが、そんなことを本人はまったく気にしませんので周囲は振り回されることになります。
すべての気持ちは料理の一皿に込めるというくるみに対して、彼女も同じような気持ちを持ってはいまするただ、それが料理として現れるときには、余りに理が勝ちすぎたり押しつけが強くなりすぎて、それが時に空回りしてしまいます。
なので、今後は彼女の成長も読みどころになるのだと思います。
ただ、一つだけ気にかかるのは、この理子というキャラクターが特にそうなのですが、大崎さんの描く女性は妙にお色気過剰というか、身体のラインにこだわりが強すぎるくらいに感じられます。特に今回からの新キャラの理子に関しては、ポージングやスタイル、衣装こそクールビューティーではあるのですけれど、とにかく過剰。明らかに意識しすぎです。一巻でも多少そのきらいはありましたが、ここに来てそれが更に強くなってきています。わけても脚とお尻に関するこだわりは、脚フェチもしくはお尻フェチなんだろうなぁと思わせるに十分なこだわりです。
個人的には、本編の料理部分や対決部分が面白ければそのあたりはむしろどっちでもいいんですけれどね〜。
- 作者: 西村ミツル,大崎充
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/05/09
- メディア: コミック
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