「大使閣下の料理人」24巻 西村ミツル・かわすみひろし著 感想
先日紹介した「グ・ラ・メ」の前段にあたる漫画。既に連載終了はして全部読んでいたんですが、ダンボールの中。たまたま出て来た、この24巻を再読してみました。
タイムリーなというか、偶然というか、舞台は北海道。北方領土問題に関して、二島返還論を唱えて外務省を更迭されて閑職においやられた有能なスタッフの再起をめぐるお話でした。グルメ漫画なので、ここでチャンチャン焼きやら鮭児などの話が絡んでくるのですが、、、北海道で二島返還、利権絡みの議員、などなどとくると頭にまっさきに浮かぶのは鈴木宗男議員、そしてそのライバル的関係にあった中川昭一議員。奇しくも今世間を騒がせているこの人たちのことを彷彿とさせる背景での展開でした。
後半は、そちらとはうってかわって、日本酒とフレンチのマリアージュに挑む主人公達のお話。これがなかなか興味深かったです。以前は日本酒というのは苦手分野でしたが、今ならいろいろ楽しめるようになってきているので、前に読んだときより興味深く読めました。
日本酒の幅広さや、意表をついた作り方によっては、そういうのもありかなとワクワクしてきました。
特に「酒蔵のシャンパン」と呼ばれる末廣酒造の「ぷちぷち」、「貴醸酒」の「華鳩」。この二つはとても興味深かったです。後者の華鳩は、三段仕込みの最後の仕込みで仕込み水のかわりに純米酒を使い最低6年は寝かせるという贅沢なお酒。
とりあえずこの「華鳩」の20年ものをネット購入してみたので飲んでみたらまた報告しますね。
大使閣下の料理人 (24) (モーニングKC (1496))
- 作者: 西村ミツル,かわすみひろし
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: コミック
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (11件) を見る