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「戦う司書と恋する爆弾」1巻 山形石雄・篠原九著 感想

 珍しく、全くの予備知識なしで買ってみた一冊ですが、ひょっとするとこれは原作つきなのかな? テイストとして背景とストーリーから荒廃した雰囲気があるのに、どこかライトノベルっぽい感覚がついてまわるのでそんな気がいたしました。ご存知の方がいたらまた教えて下さい。
 さて。中身の方ですが、かなり不可解、謎の多い世界が舞台のようで1巻ではまだまだなんとも判別がつきかねます。司書という言葉から、なんとはなしの連想だけで、有川浩の「図書館戦争」のような激甘ものを連想していたのですが、意外にきっちりSFしております。
 遠い未来らしい世界。死んだ人間は「本」として残る世界。死んだ人々はすべて図書館に収められています。そして、それぞれの図書館には強い司書が存在しています。そんな世界で、人間でありながら、人間ではないものとして扱われ記憶も奪われ、胸に爆弾を埋め込まれた少年が主人公です。彼は、記憶を失っているにも関わらず、ある命令を受けて二人の仲間と街へとやってきます。その命令とは、世界最強の武装司書であるハミュッツ=メセタを殺せというもの。相手の顔も知らず、人間爆弾として街へと入った彼は、露天の本売りから不思議な少女の人生を映す本をいくつか買う。。。
 てなことで、まだまだ謎が謎を呼ぶ1巻なのでこの時点ではなんとも評価がしようがありません。あと何巻かは様子を見ないとわかりませんね。絵のタッチのほうはちょっと特殊で、魅力の振幅幅がこれまた大きくあるんですが、今後の化け方が楽しみな方です。

戦う司書と恋する爆弾 1 (ヤングジャンプコミックス)

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