小説・漫画好きの感想ブログ

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「バーテンダー」14巻 城アラキ

 バーテンダーの14巻、最新刊感想です。
 今回とりあえずまず言いたいのは、表紙の佐々倉溜の顔が恐過ぎるということ^^ これだと何か腹に一物秘めた危険人物のようではないですか。
 さて、内容ですが、自分の弟子を持つ事になった主人公が、弟子を育てる話が中心となっていてなかなかに興味深かったです。たまたま先日この漫画の1巻を読み返していたんですが、その頃の佐々倉は、お茶目だし負けん気が強くて意地っ張りで、今からみるとやっぱり若いのです。それがここ数巻、巻を重ねるごとにそのあたりがすっかり影を潜めてしまって、ひたすらいい人で無口になってきた佐々倉。スーパーマンのようになんでも出来るようになってしまった佐々倉だけに、物語が転んでいくためにも狂言回しとしてこの新人がいい意味でキーになっていきそうで、話の中身もそうですが、メタな構成そのものも面白いです。
 お話としては、UG客の話、佐々倉の師匠の加瀬さんへのそれぞれのバーテンダーたちの献杯を通じてそれぞれのあり方を見せる話、などなどです。出てくるお酒・カクテルはあいかわらずとても美味しそうで、次にバーにいった時には是非頼んでみたいと思わせるものがずらりと並びます。冬向きのホッと・バター・ド・ラム・カウは別として、ハイボールはちょっと色々なお店で飲み比べてみたいなと思ったし、デビルも飲んでみたいカクテルとなりました。
 

バーテンダー 14 (ジャンプコミックスデラックス)

バーテンダー 14 (ジャンプコミックスデラックス)