小説・漫画好きの感想ブログ

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ちょっと気になる 「物語論で読む村上春樹と宮崎駿」

 アマゾンさんから下の本の紹介が来たのですが、ちょっと気になります。
 大塚英志さんは、「木島日記」とか「くもはち」とか色々ヒットもありますが、「多重人格探偵サイコ」で物語が破綻して以降ちょっと首をかしげる論説など多いんですが、、村上春樹宮崎駿を出されるとちょっと気になります。世の中は「1Q84」以来、村上バブルとまで呼ばれる空前のムーブメントが起こっているだけに、旬の本といえばそういえなくもないのですが、なんでもかんでもひっぱりだしてきて関連性を求めるというのもどうなんだろうと読む前からちょっと懐疑的。
 「エヴァンゲリヲン新劇場版 破」が今予想以上の大ヒットだけれど、あれと「崖の上のポニョ」などを絡めて共通項を挙げている分析と同じうさんくささをちょっと感じてしまう。箇条書きのマジックという手法で共通点さえ挙げていけば、結構論文的な仕上がりには簡単にできる分野だけに、ちょっとね。
どんなもんでしょ?

物語論で読む村上春樹宮崎駿 ——構造しかない日本
大塚 英志
価格: ¥ 740
発売日: 2009年7月10日
内容紹介
明治期の近代文学のはじめから村上春樹宮崎駿の『崖の上のポニョ』まで、なぜ登場する男の子はみんないつまでたっても子供のままなのか?日本文学に通底する男たちの「甘えの構造」を鋭く分析した刺激的な評論集。