小説・漫画好きの感想ブログ

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「ふたつのスピカ」8感 柳沼行著

 NHKのドラマも絶好調のような「ふたつのスピカ」、漫画の8巻です。ドラマは全7話みたいだけれど、このあたりまでいくのかな?
さて、この8巻では、鴨川アスミを中心とした仲間の5人のうちの三人、「アスミ」「圭ちゃん」「府中野」の恋模様が描かれています。そのどれもが、満たされないというか結ばれなさそうにすぎるわけですが、それでもこの甘酸っぱい感覚は悪くなく、とてもノスタルジックで胸がせつなくなります。あまりに遠過ぎたり、違う道に進んでいってしまったり、すでに誰かに心が傾いていってしまったりとかなり状況は悪いのですが、彼らはそれでも気持ちを胸に秘めて日々に向き合っています。
 普通の学園ものと違って、彼らが目指すのは宇宙飛行士で、日々の訓練につとめているのが過酷なものであるだけに、こうしたこの年ならではの淡い恋模様が情緒的に描かれるのがかえってよい感じです。
 ところで、、このコミックスにはおまけとして、作者の若かりし日の頃を描いたような漫画が載っているのですが、、これどこまで実話なのでしょうね? これが実話だとあまりにも切ないというか哀しすぎる話です。

ふたつのスピカ 8 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

ふたつのスピカ 8 (MFコミックス フラッパーシリーズ)