小説・漫画好きの感想ブログ

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「とめはねっ!」5巻 河合克敏著

 いよいよドラマ化の高校書道部漫画の「とめはねっ!」の最新刊感想です。
 今回は、文化祭での大書パフォーマンスや、「書の甲子園」の結果発表、日野・加茂・三輪の三人が仲良くなるきっかけの回想話など盛りだくさんな内容で、ドラマ放映前にいいタイミングで内容が詰まっていました。特に、日野・加茂・三輪の2年生トリオは、かねがねどうやってこれほど性格や雰囲気も違う三人が友達になったのか気になっていたので、そこがばっちりと描いてあってよかったです。
 全体的なお話的にも、書道という今ひとつドラマチックにかけるものでもきっちり学園部活ものとして成立していて、さすがベテラン漫画家さんですと感心します。
 いいブレーンや相談役もいるみたいで、巻末に実際の書家のかたに書いてもらった書が載っていたり、全自動墨擦りマシーンなる、この漫画に出てこなければ絶対に嘘だと思うような実在器具の話が出て来たりと、漫画以外の部分でも「へ〜」と思わず思うような豆知識も出て来て、そのあたりもかっちりしています。
 

とめはねっ! 5 (ヤングサンデーコミックス)

とめはねっ! 5 (ヤングサンデーコミックス)

追記:主人公のことを書き忘れていました。彼、本当に影が薄いですね〜。