「ヴァムピール」3巻 樹なつみ著
「ヴァムピール」の最新刊感想です。
不死者と、精神生命体ヴァムピールとの奇妙な共生という設定を生かした、ちょっとひねったヴァンパイアものですが、この三巻で新たな登場人物として三番目のヴァムピールが、カンタレッラ、男爵に続いて登場。物語としても、いよいよ対人関係に利害関係が衝突して複雑な人間ドラマが描かれていくような展開になってきました。
これまでの二巻はスロースターターというか、基本設定を少しずつ明かしていくような感じでドラマ的な展開はそれほど濃厚ではなかったんですが、今後はそのあたりも強くなっていくようで楽しみです。
あと、挙げておかないといけない点でいえば、樹なつみといえばアニメ化された「花咲ける青少年」や「八雲立つ」もそうですが、今回も登場人物が全て美しくシャープで切れ味がよくてそのあたりの魅力もより強くなっていることでしょうか。
- 作者: 樹なつみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/04/23
- メディア: コミック
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