「鉄腕バーディーEVOLUTION」1巻　ゆうきまさみ著

　こんばんは。
　漫画のほうの更新です。いや〜、最近、ちょっと本当に小説が読めない(家にもって帰ってまで残業しているからなのは分かっているんですが)状況が続いているので、漫画の比重がちょっと高くなっています。漫画は気の向いた時に時間が小間切れでも読めるので重宝しています。
　さて。
　今回は、連載雑誌がヤングサンデー休載のあおりをうけてビッグコミックスピリッツに鞍替えしたあとの「鉄腕バーディー」の新タイトルでの第一巻となります。タイトルなんて変えずにそのまま巻数増やせばいいのにと思わないでもないのですが、まぁそこはそれなりに大人の事情があったりするのかも知れませんのでさらっとスルーで中身のほう。
　お話としては、二年ほど千川つとむのほうに精神と身体を預けたまま眠っていたバーディーが目を覚ましました。そして、その間には氷川ケミカルがやっていた人体実験データを引き継いだアグニ社というコングロマリットが外宇宙人であるゴメスやレピなどと裏で繋がって、なにやら危険なことを始めていたというような事が、とある可哀想な女性の話を通して語られます。ひさびさにかなり重い展開で、話を加速するためにしても結構怖いことをさらりとやってのける組織として敵が描かれます。もちろんのこと、だからこそバーディーの戦闘に正当性が与えられるようになるわけですが、雑誌が変わってギャグの度合いが減って、シリアス路線の比重をあげたように感じられます。
　スピリッツ連載のほうでは、テレビシリーズの「鉄腕バーディー　デコード」で登場していたヒロインの中城さんが登場したりして、今テレビアニメで第二シーズンがやっているらしいデコードとどう物語がかぶったりパラレルな関係で膨らむのかも楽しめるようになっているようです(うちのあたりでは見れないのが残念)。
　