「グイン・サーガ125巻 ヤーンの選択」栗本薫著
グイン・サーガ125巻「ヤーンの選択」、最新刊です。あらすじと感想です。
今回も前回に続きヨナがヤガへ向かっています。前巻の後半で颯爽と現れて窮地を救ってくれたスカールとともに、ヤガへと向かう道すがらスカールが自分の過去とノスフェラスでの出来事を語ります。そうした流れの中で、今後物語の中で大きな核となっていくであろうミロク教についても暗示的な話がなされ、話は進んで行きます。ヤガがヤガとして成立存続できる秘密は? などなど今まで気にもしていなかったことが伏線として生きてくる気配もあり、興味深いですし、「北の豹と南の鷹が出会うときには」というあたりの考察にもなるほどと思わせてくれるものがあったりしました。
前巻でも思いましたが、物語自体がそれほど進んでいなくても内容がしっかりとしていればかなり面白くなるし、それは出てくる登場人物というかその巻のメインキャラクター次第というのがハッキリしていて、今回のヨナ、スカールはなかなかにいい感じで物語を語ってくれているような気がします。いっときのクム・タイス編はファンからも結構文句を言われていましたが、前回・今回はなかなか良かったんじゃないでしょうか。
あと、ネタバレにならないように伏せますが、後半にとある事件が連続で起きるのですが、こちらは意外に早い展開を見せていまして、いい意味で最後のヒキは次巻を読んでみたい気持ちを強くさせてくれました。なので、今回は評価かなり高いです。直接の戦闘シーンだったりはないけれど、面白い一巻でした。
ヤーンの選択―グイン・サーガ〈125〉 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
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えー、画像がないの? アマゾンさん。
4月からはアニメが日韓で同時放送になるグイン・サーガ、ますます元気なんですよ〜。