小説・漫画好きの感想ブログ

小説・漫画好きの感想ブログ

「陸軍中野予備校」全6巻 安永航一郎著

 発掘中に出て来た本なので、相当に古いギャグ漫画です。
 1986年から一年ちょっとの間の連載ながら単行本が出そろうまでに5年以上かかったいわくつきの本。主人公達は、戦前の陸軍中野学校の実力の底上げのために創られた、陸軍中野予備校という予備校の生徒たちを中心に(とはいえ、時代は現代で彼らは戦争が終わり日本陸軍が解体されたことは知っているものの中野学校がなくなったことは知らない)、日本侵略を狙う「南蛮帝国」と日夜戦いを繰り広げる、、という漫画です。
 まぁ、ギャグ漫画なんで、設定のことに深く突っ込んだりしないで軽く楽しんでいただくのが一番良いでしょう。特に彼の漫画はいかにも昭和の香りが色濃くありますので、今時のお洒落で洗練されたギャグ漫画からすると隔世の感がありますが、こういう馬鹿馬鹿しいのもたまには面白いものです。
 安永作品のテイストは、タイトルから透けてみえるそのまんまで、例えば、この直後の作品の「巨乳ハンター」をはじめ「県立地球防衛軍」「海底原人アンチョビー」「火星人刑事」などであることからだいたいイメージができると思います。

陸軍中野予備校 1 (少年サンデーコミックス)

陸軍中野予備校 1 (少年サンデーコミックス)

 追記;なんとか画像を他の作品でも出してみようかと思いましたが、全然出て来ませんでした。一生懸命探してみましたが、ダメでした。日本綜合地所会社更生法手続きで事実上倒産だというような時になにやってんだかという話ですが、、こういう時こそ笑えるものを、というような話で