小説・漫画好きの感想ブログ

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細胞の分裂は、定説と逆???

帰って来ていきなりなんですが、、、下のニュースにはびっくりしました。えらい話ではないですか。今までは、細胞の中にある葉緑素やミトコンドリアは、進化の初期に身体にとりこまれた異物だとされてきて、そのタイプで人類の移動の流れがわかるみたいな話になっていたわけですが、、、今回の発見はそういう定説を覆す大ニュースです。 
 ミトコンドリアや葉緑素こそか逆に細胞をコントロールしていたるというのですから驚きです。まだ検証段階のようですが、これはなんだかワクワクするというか何かすごい発見が連鎖的に出てくるんじゃないかと思う話です。

 葉緑体やミトコンドリアといった細胞内の小器官は、進化の過程で細胞に取り込まれた微生物の名残で、細胞核に支配されている、と考えられてきた。だが細胞の増殖過程を調べてみると、逆に葉緑体などが細胞核に信号を送り、DNAの複製を促していることが、千葉大や東京大などによる研究でわかった。従来の「定説」を覆す成果で、今週、米科学アカデミー紀要(電子版)に論文が発表される。
 使ったのは、シゾンという原始的な単細胞藻類。研究グループの田中寛・千葉大教授(分子遺伝学)によると、シゾンの増殖過程では、まず小器官のDNAが複製され、その後、細胞核のDNA複製が行われていた。そして、小器官のDNA複製を阻害する薬剤を与えると、細胞核のDNAも増えなかった。
 だが、小器官のDNA複製の際にできるテトラピロール類と呼ばれる物質を与えると、細胞核でのDNA複製が進み始めた。葉緑体などが、この物質を通してDNA複製の信号を送り、細胞増殖を制御していたことになる。まるで寄生体(パラサイト)のようにも見えることから、グループはこの信号を「パラサイトシグナル」と名付けた。タバコの細胞を使った実験も行い、この信号が種子植物でも働いていることがわかった。
 田中教授は「ヒトや動物でも、この信号が働いていることを示せれば、医学的に重要な知見が得られる可能性もある」と話している。