小説・漫画好きの感想ブログ

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「エロイカより愛をこめて」1巻 青池保子著

 ROKOさんのところで熱烈にお勧めいただいておりました「エロイカより愛をこめて」です。
 たぶん初出は20年以上前の漫画だと思います。バリバリの少女漫画です。男色趣味あり、華麗な美青年あり、軍人あり、スパイあり、大泥棒ありで、ゴージャスでラブコメ要素ありでエンターティナメントに徹した作品です。
 主人公は、「美しいものこそ全て」の泥棒貴族のエロイカ伯爵と、ドイツの諜報部員「鉄のクラウス」ことエーベルバッハ少佐と、エロイカ伯爵に恋い慕われいつの間にやら彼を好きになってしまう天才美青年のシーザー・ガブリエルの三人プラスα。最初はシーザーと、その友達二人の物語になるのかと思いきや、超能力者たちでありながらお友達たちは今のところ狂言回しだったようです(とはいえ、いつか本編にバリバリとでてきそうですが)。
 古い作品だし、Rokoさんの強烈なプッシュがなければたぶん手にとろうとは思わなかったと思うんですが、手にとってみたらこれはこれで結構楽しんで読めました。すべてに大仰で無駄に派手なんだけれどその派手さや無茶苦茶さがだんだんツボにはまってきて。
 実写でやるなら、ローリー寺西とかにやって欲しいなぁ。

 追記:「アラスカ送り」の語源というか元ネタがこれで分かりました。

エロイカより愛をこめて (1) (秋田文庫)

エロイカより愛をこめて (1) (秋田文庫)